aga治療は効果がないと言われる理由とは？

日本人男性の約3割が発症すると言われているaga（男性型脱毛症）。agaは生え際や頭頂部の髪が細く短くなることから始まり、放っておくと薄毛が悪化してしまう進行性の脱毛症です。

agaが原因の薄毛を予防・改善するには、agaに特化した治療を受ける必要があります。しかし、巷では「aga治療は効果がない」という声もしばしば耳にします。

では、どうしてaga治療は効果がないと言われるのでしょうか。ここでは、その理由やaga治療を受ける際に注意するべきポイント、効果を実感するための方法などを詳しくご紹介します。aga治療にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

aga治療は効果がないと言われる理由

「aga治療は効果がない」という言われる理由として、以下のようなものが挙げられます。

効果が現れるまでにタイムラグがある

aga治療を始めてから治療の効果を実感するまでには、一定のタイムラグがあります。aga治療の効果は、治療を始めてすぐに現れるわけではありません。個人差はありますが、十分な効果が感じられるまでには半年以上の時間がかかるとされています。

タイムラグがあることを理解していないと「効果がない」と感じてしまいがちです。aga治療の効果を得るためには、長い目で治療を継続する必要があると言えるでしょう。

初期脱毛によって抜け毛が増えている

aga治療を始めると、「初期脱毛」と呼ばれる症状が起きる場合があります。初期脱毛とは、agaが原因で乱れたヘアサイクルが、正常な状態に戻る過程で起きる脱毛のことです。治療を開始してから10日後頃に始まり、1～2ヵ月程度で落ち着くとされています。

初期脱毛が生じると一時的に抜け毛の量が増えるため、「agaが悪化した」「治療の効果が出ていない」などと感じてしまう人もいます。しかし、初期脱毛が起きるということは、治療が順調に進んでいる証でもあります。あくまでも一時的な症状であることを理解し、冷静に対応することが大切です。

症状と薬が合っていない

agaの治療薬にはいくつかの種類があります。医師に処方された薬が自分の症状に合っていないと、治療の効果を実感することができません。ある程度の期間治療を続けていても症状に改善が見られないときは、薬が合っていない可能性を考えるべきです。

また、症状の進行が早く、薬の効果が徐々に薄れてしまうケースもあります。十分な効果が得られているのか気になるときは、主治医に相談してみることをおすすめします。

薬の使い方を間違っている

せっかくの治療薬も、使い方を間違っていると十分な効果が得られません。用法や用量を守ってこそ、その薬が持つ効能をしっかりと引き出すことができます。

たとえば、薬はできるだけ毎日同じ時間に飲むのが理想的です。あるときは朝、あるときは夜というように飲む時間がバラバラだと、服用の間隔が不安定になってしまいます。それでは、十分な効能は引き出せません。治療の効果を最大限に得るためには、指導されたタイミングを守って服用することが大切です。

治療を中断してしまった

左記にも述べたように、aga治療は継続することが重要です。効果が感じられないからといって勝手に中断してしまうと、これまでの治療が無駄になってしまいます。

また、治療を中断することで、それまで薬で抑えられていたagaの症状が進行してしまう恐れもあります。治療を中断したいときは、勝手にやめてしまうのではなく、主治医に相談した上で対応を決めた方がよいでしょう。

症状が進んでから治療を開始した

薄毛の症状が進んでから治療を開始した場合、効果を実感するまでに時間がかかるケースもあります。なかには、すぐには症状が改善しないことで「aga治療は効果がない」と思ってしまう人もいるようです。

agaは進行性の脱毛症のため、発症から時間が経ってしまうと、薄毛の進行に治療が追いつかなくなることもあります。できるだけ早期に治療を開始することが、早期の回復につながるのです。

agaが原因の薄毛ではない

そもそもagaが原因の薄毛ではない場合、いくらaga治療を受けても、症状を改善することはできません。

aga以外の原因としては、次のようなものが挙げられます。

• 円形脱毛症
• 脂漏性脱毛症

円形脱毛症は、円形や楕円形の抜け毛が突然生じる脱毛症です。脱毛の範囲は10玉サイズのものから、頭部全体に広がるもの、眉毛・まつ毛・体毛まですべて抜けてしまうものなどさまざまです。自己免疫疾患、アトピー、精神的ストレスなどが原因と考えられています。

脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎が原因で生じる脱毛症です。過剰な皮脂の分泌により頭皮が炎症を起こしてフケの量が増え、さらに症状が悪化すると脱毛が生じます。遺伝、環境要因による皮脂の過剰分泌、精神的ストレス、皮膚の常在菌（マラセチア）などが原因と考えられています。

これらの脱毛症が原因となっている場合は、aga治療を行っても効果は得られません。適切な対処をするためにも、まずは医師の診察を受け、原因を診断してもらうことが大切です。

aga治療の効果はいつから実感できる？

aga治療の効果を実感できる時期は個人によって異なります。一般的には、治療開始から3～6ヵ月程度経つと、何らかの効果を感じるケースが多いとされています。

発症直後に治療をスタートした場合は、効果も早く現れる傾向があります。反対に、治療開始時点である程度症状が進んでいた場合は、なかなか効果を実感できないケースも存在します。

効果の現れ方としては「薄毛が気になっていた箇所の毛量が増加した」「生え際の後退が気にならなくなった」などが多く聞かれます。なお、1年以上経過しても効果が実感できない場合は、先にも述べたように治療方法が合っていない可能性もあるため注意が必要です。

aga治療の効果を実感しやすいケース

aga治療の効果を実感しやすいケースとしては、次のようなものが挙げられます。

発症直後に治療を開始した

agaを発症直後に治療を開始すると、症状が進んでから治療を始めた場合に比べて、効果を実感しやすくなります。進行の度合いが軽い場合は、薄毛を予防する薬のみで症状を改善できるケースも少なくありません。

また、発症直後に治療を開始することで、薬の量も少量で済んだり、治療費を抑えたりすることも可能です。発毛を促進する薬を使用する場合でも、薄毛の範囲が狭ければ狭いほど効果を実感しやすいと言えます。

agaは進行性の脱毛症のため、放っておくと症状はどんどん悪化してしまいます。そのため、できるだけ早期に治療を開始することが大切です。

内服薬と外用薬を併用している

agaの主な治療薬には、内服薬と外用薬の2種類が存在します。症状に合わせて内服薬と外用薬を上手く併用することで、より高い治療効果を実感することができます。

併用の仕方としては、内服薬でagaの原因となる「5αリダクターゼ」という還元酵素の働きを抑制し、外用薬で細胞分裂を活性化させ発毛を促すという方法が一般的です。この方法では、薄毛を予防しながら、同時に発毛を促進できるので、どちらか一方のみの治療に比べて効果を実感しやすいと言えます。

aga治療以外の改善策にも取り組んでいる

aga治療の効果を実感するには、治療薬のみに頼りきるのではなく、それ以外の改善策にも積極的に取り組む姿勢が大切です。たとえば、食生活の改善・生活習慣の見直し・ストレスの緩和なども、薄毛を防止するためには必要な要素と言えるでしょう。

いくらクリニックでaga治療を行っても、食生活や生活習慣が乱れていては、治療の効果を十二分に引き出すことはできません。aga治療の効果を実感したいのであれば、薄毛を予防するような体質・環境作りにも目を向ける必要があります。

aga治療の効果を実感できないケース

次に、aga治療の効果を実感できないケースについても見ていきましょう。aga治療の効果を実感できないケースとしては、次のようなものが挙げられます。

個人で入手した治療薬を使っている

agaの治療薬は、通販や個人輸入でも手に入れることができます。こうした薬は、クリニックで処方される薬に比べて安価で購入できるため、治療にかかる費用を抑えようと、個人で入手した治療薬を使っている人もいます。

しかし、通販や個人輸入で手に入る薬の中には、薬効成分が含まれていない、もしくは不足している「ニセモノ」も多く流通しているのが現実です。もちろん、そのような薬をいくら服用してもagaは改善しません。

さらに、個人で入手した治療薬を服用して健康被害が生じた場合は、国が講じる救済措置の対象からも外されてしまいます。万が一、重大な健康被害を受けたとしても、すべて自己責任とされてしまうリスクがあるのです。

勝手に治療を中断してしまう

aga治療の十分な効果を得るためには、最短でも3ヶ月～6ヵ月程度、治療を継続する必要があります。勝手に治療を中断してしまうと、薬の効果を十分に得ることができません。

さらに、それまで薬で抑えられていた薄毛の進行が再開し、症状が悪化したと感じてしまうケースもあります。

せっかくの治療を無駄にしないためにも、aga治療にはある程度の期間が必要という点を理解し、じっくりと腰を据えて治療に取り組むことが大切です。

aga治療にのみ頼り切っている

薄毛の原因は、agaだけではありません。食生活や生活習慣の乱れ・ストレス・ホルモンバランスの乱れなども、薄毛を引き起こす原因になります。日頃の生活を見直して、薄毛になりにくい環境づくりを心がけることも、aga治療の効果を実感するためには大切です。

aga治療を継続しているのに、なかなか思うような効果を得られないという人は、治療以外の面にも一度目を向けてみることをおすすめします。

医師の指示に従っていない

どんな治療にも言えることですが、医師の指示に従っていないと、十分な治療効果は得られません。たとえば「1日1回1錠を服用する」という指示を受けているのに、薬の飲み忘れが続いてしまったりすると、当然のことながら得られる効果も薄くなってしまいます。

また、薬の量を勝手に減らしたり、飲むタイミングを変えたりすることも、効果を低減させる原因となります。医師はagaの進行度合いをみた上でそれぞれの患者に適した治療計画を立てています。治療の効果を実感したいのであれば、医師の指示に従うことは最低限のルールと言えるでしょう。

自分に合わないクリニックに通っている

自分に合わないクリニックに通っている場合も、効果を実感できないケースがあります。希望する治療をクリニックが取り扱っていなかったり、医師とのコミュニケーションが上手くいかなかったりすると、望むような治療効果を得ることはできません。

aga治療の方法はクリニックによって異なります。一般的な内服薬・外用薬による治療のみを行っているクリニックもあれば、自毛植毛や注入療法などを取り扱っているクリニックもあります。クリニック選びをする際には、希望する治療を取り扱っているかどうかを確認しておくと良いでしょう。

また、医師も人間である以上、相性は存在します。「相性が悪い」「コミュニケーションが取りづらい」と感じる場合は、クリニックを変えてみるのも一つの方法です。

aga治療をする場合に注意したいポイント

aga治療をする場合には、以下のようなポイントに注意が必要です。

効果が出るまでには時間がかかる

これまでにも繰り返し述べてきましたが、aga治療の効果が出るまでには、最短でも3ヶ月～6ヵ月程度の時間がかかります。そのことを理解しないまま治療を始めてしまうと、「効果がない」と勘違いをしてしまい、治療を中断するなどの結果につながりかねません。

aga治療の効果を十分に得るためには、すぐには改善が見られなくても、焦らず治療を継続することが大切です。効果が出るまでには時間がかかるという点は、注意しておきたいポイントと言えます。

治療費がかかる

治療費がかかるという点も、aga治療をする上で注意したいポイントです。基本的に、aga治療には保険が適用されません。そのため、aga治療をする場合は自由診療を受けることになります。

自由診療とは、患者と医療機関が個別に契約を交わして行われる治療のことです。自由診療には保険が適用されないため、治療にかかる費用は全額自己負担となってしまいます。

aga治療は自由診療の上に、数か月～数年に渡って治療を継続する必要があるため、ある程度まとまった額の治療費が必要となります。

なお、aga治療にかかる費用の相場は以下の通りです。

治療の種類	費用
内服薬	3,000～15,000円/月
外用薬	10,000～15,000円/月
注入療法	20,000～60,000円/1回
自毛植毛	300,000～2,000,000円

初期脱毛が起きる可能性がある

初期脱毛が起きる可能性についても、aga治療をする上で頭に入れておきたいポイントと言えます。先にも述べたように、初期脱毛とはaga治療を開始して10日後～1ヵ月後頃に起きる脱毛のことです。agaによって乱れたヘアサイクルが元に戻る過程で、脱毛が起きると考えられています。

初期脱毛が起きると一時的に抜け毛が増加するため、人によっては「治療の効果がない」「却って悪化した」と感じて、治療をやめてしまうケースもあります。しかし、そこでやめてしまうと、それまでの治療が無駄になるだけでなく、agaがさらに進行してしまう恐れもあるため注意が必要です。

初期脱毛はほとんどの場合、1～2ヵ月程度でおさまるとされているため、治療開始後に抜け毛が増えても落ち着いて対処することが大切と言えるでしょう。

定期的に通院する必要がある

aga治療の効果を得るためには定期的に通院する必要があります。数回の通院で治療が終了するわけではないというのは注意すべきポイントの1つです。

症状の度合いにもよりますが、通院の間隔は1ヵ月に一度程度が一般的とされています。定期的な受診によって、治療経過を把握しつつ最適な治療を受けることができます。

また、個人差はありますが、aga治療の場合、原則1年間は治療を継続すべきとされています。途中で通院や治療をやめてしまうと、薄毛が再発する危険があるためご注意ください。

ある程度の期間はクリニックに通院することを頭に入れた上で、aga治療に臨むようにすると良いでしょう。

副作用のリスクがある

aga治療には副作用のリスクもあります。いずれの副作用もそれほど頻度の高いものではありませんが、万が一トラブルが生じた場合は、薬の量を調整するなどの対応が必要になります。

それぞれの治療に対する副作用のリスクは以下の通りです。

治療薬	副作用
プロペシア（フェナステリド）	性欲減退 勃起不全 肝機能障害
ザガーロ（デュタステリド）	勃起不全 性欲減退 肝機能障害 倦怠感 食欲不振
ミノキシジル	立ちくらみ めまい 動悸 息切れ 多毛症 かゆみ かぶれ

aga治療の効果を実感するためにはどうすればいい？

aga治療の効果を実感するためには、次のようなポイントに気をつけると良いでしょう。

早期に治療を開始する

「agaかもしれない」と思ったら、早めにクリニックを受診して、早期に治療を開始することが大切です。症状が進行する前に治療を開始すれば、脱毛予防や発毛促進など、aga治療の効果を実感しやすくなります。

時間や費用の問題から市販の育毛剤を使用する人も多いが、agaが原因の薄毛は市販の育毛剤では改善できません。効果のない「治療」を続けている内に症状が進行してしまうケースも珍しくないのが実情です。

薄毛が進んでからでは、治療の効果が現れるまでにも時間がかかってしまいます。そのような事態を避けるためにも、できるだけ早く専門医の診察を受け、適切な治療を行うことが重要と言えるでしょう。

効果がないと感じたときは治療内容を見直してみる

ある程度の期間、治療を継続していても「効果がない」と感じたときは、治療内容を見直してみることも大切です。agaの治療薬にはいくつかの種類があり、それぞれ効能が異なります。自分の症状に治療薬が合っていないと、十分な効果を得ることができません。

多くの場合、治療開始から3ヶ月～6ヵ月程度で、何らかの効果が見られるとされています。その期間を過ぎても症状に変化がない、もしくは症状が進行する場合は、治療内容の見直しについて主治医に相談してみることをおすすめします。

aga治療にはクリニックがおすすめ！

aga治療をしっかり行いたいのなら、クリニックの受診がおすすめです。クリニックをおすすめする理由として、次のようなものが挙げられます。

薄毛の原因がagaによるものかを調べられる

aga治療にクリニックをおすすめする理由の一つは、薄毛の原因がagaによるものかを調べられるという点です。

薄毛を引き起こす原因はagaだけではありません。食生活・生活習慣・ホルモンバランスの乱れや、ストレス、さらには円形脱毛症や脂漏性脱毛症なども薄毛の原因になります。

クリニックを受診し、問診や頭部撮影による所見の確認、さらにはダーモスコピーという特殊な拡大鏡を使った頭皮の観察を行うことで、agaが原因の薄毛なのか、あるいは別の原因によるものなのかを判断することができます。

agaが原因ではないのにaga治療を行っても効果は得られません。原因を見極めて最適な治療を行うためにも、クリニックの受診は重要と言えます。

症状に合った治療を受けることができる

症状に合った治療を受けることができるという点でも、クリニックの受診はおすすめです。aga治療にはいくつかの種類があり、十分な効果を得るためには症状に合わせた治療を行う必要があります。

クリニックでは、専門の医師が頭皮や薄毛の状態を確認した上で、それぞれに最適な治療方法を提案してくれます。自分の症状に合った治療を受けることで、より高い効果を実感することができるのです。

aga治療クリニックの選び方！

aga治療においては、クリニック選びも重要です。aga治療クリニックの選び方としては、次のようなものが挙げられます。

aga治療を専門にしているか

まず、クリニックを選ぶ際にチェックしておきたいのが「aga治療を専門にしているクリニックなのか」という点です。aga治療は美容皮膚科・一般皮膚科などで受けることができますが、aga治療を専門にしているクリニックと、そうでないクリニックとでは、治療方法の選択肢が異なるケースがあるからです。

aga治療の効果を十分に得るためには、自分の症状に合う治療を受ける必要があります。しかし、治療方法の選択肢が少ないと、最適な治療を受けることができません。そのため、クリニックを選ぶ際には、内服薬や外用薬に加えて、ヘアケア・注入療法・自毛植毛など、さまざまな治療を提供しているクリニックを選ぶようにすることをおすすめします。

治療にかかる費用はどれくらいか

aga治療は保険が適用されない自由診療のため、治療にはそれなりの費用がかかります。前述の通り、内服薬の治療には3,000円～15,000円、外用薬の治療には10,000円～15,000円程度の費用が月ごとに発生します。

また、aga治療の効果を実感するためには、最短でも3ヶ月～6ヵ月、長ければ数年に渡って治療を継続する必要があります。

後になってから、金銭的な都合で治療を中断するような事態に陥らないためにも、治療開始の時点で目標を決め、それを達成するためには費用がどれくらいかかるかを知っておくことが大切です。

治療実績は豊富か

agaの治療実績が豊富かも、クリニック選びにおいては大切なポイントです。クリニックによっては、ホームページに具体的な実績を掲載しているところもあるので、参考にしてみると良いでしょう。

治療実績が豊富なクリニックであれば、さまざまな症状に合わせて、最適な治療を受けることができます。可能であれば、過去の治療件数だけでなく、治療内容についてもチェックしておくと安心です。

通いやすい場所にあるか

aga治療では定期的にクリニックを受診する必要があります。無理なく通い続けるためには、クリニックが通いやすい場所にあるかも重要と言えます。

たとえば、通勤や通学に利用する駅の近くにクリニックがあれば、仕事帰りや学校帰りに気軽に立ち寄ることが可能です。クリニック選びをする際には、こうした点にも配慮をしておくと良いでしょう。

口コミ・評判はどうか

Googleの口コミや大手口コミサイトの情報をチェックするのも一つの方法です。実際に治療を受けた人の口コミはクリニック選びをする上でとても参考になります。

なお、口コミ評価を参考にする場合は、良い評価だけでなく、悪い評価もチェックしてみることをおすすめします。インターネットの口コミには、玉石混合、さまざまなものが入り混じっているということを踏まえた上で活用すると良いでしょう。

aga治療に関するQ&A

aga治療に関して寄せられた主なQ&Aをご紹介します。

aga治療後はどのくらいで効果が出る？

個人差はありますが、aga治療後3ヶ月～6ヵ月程度で治療効果が現れるケースが多いとされています。また、十分な効果を得るためには、最短でも1年程度は治療を継続する必要があります。

なお、aga治療の開始から10日～1ヵ月ほど経過した頃に、脱毛が起きることがあります。初期脱毛と呼ばれる現象で、乱れたヘアサイクルが正常に戻る過程で生じると考えられています。

一般的に初期脱毛は1ヵ月～2ヵ月程度で落ち着きます。治療開始後、一時的に抜け毛が増えたとしても、aga治療の効果が出ていないわけではない（むしろ効果が出ている）ため、落ち着いて対応することが大切です。

aga治療の成功率は高い？それとも低い？

適切なaga治療を受けた場合、99%の人が薄毛の予防や発毛などの効果を実感しています。この数字からも、aga治療の成功率は高いと言えるでしょう。

aga治療の効果を実感できない場合、「治療方法が合っていない」「効果が出るまでに時間がかかっている」などの理由が考えられます。agaの症状にはいくつかの種類があり、それに適した治療薬を使わないと、十分な効果を得ることができません。

また、ある程度agaの症状が進んでから治療を開始した場合、薬の効果が症状に追いつかず、なかなか効果が感じられないというケースもあります。aga治療が上手くいっていないと感じる場合は、担当の医師に相談することをおすすめします。

agaは完治可能なのか？

agaは進行性の脱毛症です。薬を服用している間は進行を抑えることが可能ですが、服用をやめると再び薄毛が進行する可能性があります。

内服薬や外用薬以外に、注入療法、自毛植毛などの治療方法も存在しますが、いずれもagaを根治させる治療方法ではありません。そういう意味では、agaの完治は不可能と言えるでしょう。

ただし、薄毛が目立たない程度にまで改善し、薬によってその状態をキープすることを「完治」と捉えるのであれば「agaの完治は可能」とも考えられます。これらのことを踏まえた上で、どこに治療のゴールを設けるかを、あらかじめ決めておくことが大切です。

aga治療はいつまで続ければいい？

先にも述べたように、agaを本当の意味で完治させることはできません。薬の服用をやめると症状が再発してしまうため、薄毛の進行を抑えるには一生薬を飲み続ける必要があります。

ただし、十分な効果を感じられた時点で、薬の種類や量を減らすことは可能です。たとえば、ある程度の発毛効果が得られたら、発毛作用のあるミノキシジルは服用をやめて、抜け毛を予防する効果のあるプロペシア（フェナステリド）やザガーロ（デュタステリド）だけを続けるという選択肢もあります。

aga治療は自由診療のため、継続するにはそれなりの費用がかかります。また、薬を用いる以上、副作用のリスクもゼロではありません。そういった点も踏まえた上で、どの段階まで積極的に治療を行うかの判断は人それぞれと言えます。

agaは10代や20代でも発症する？

agaの発症には遺伝的な要因が関係しています。agaの原因となる還元酵素「5αリダクターゼ」の活性度や「男性ホルモンレセプター」の感受性は、遺伝によって左右されます。そのため、10代や20代であっても、血縁に薄毛の方がいるなどagaの発症リスクが高い場合は、若くして薄毛を発症する可能性があるのです。

また、10代や20代のagaは、30代以降に比べて進行が早いとも言われています。薄毛が気になり始めた場合は、年齢が若くても、念のためクリニックでagaのチェックを受けることをおすすめします。

aga治療を途中でやめたらどうなる？

aga治療を途中でやめてしまうと、薄毛が再発したり、agaの症状が悪化したりする可能性があります。先にも述べたように、agaは進行性の脱毛症のため、症状を抑えるためには薬の服用が必要です。agaが原因の薄毛を予防・改善するには、継続的な治療が必要不可欠と言えます。

aga治療で十分な効果を得るためには、最短でも1年は継続した方が良いと言われています。治療によってある程度の効果が得られれば、症状に応じて薬の量や種類を減らすことも可能です。aga治療を途中でやめたいと思ったときは、勝手に治療を中断するのではなく、対応について主治医に相談してみると良いでしょう。

agaの治療薬に耐性がつくことはある？

同じ薬を長期に渡り使用していると、薬に対する耐性がつき、効果が薄れてしまう場合があります。これを薬剤耐性と言います。たとえば、鎮痛剤を長期間服用していると、今までと同じ量では十分な効果が得られなくなり、服用量を増やさなければならなくなるケースなどがあります。

しかし、agaの治療薬に薬剤耐性がつくという報告は、今のところなされていません。例を挙げると、aga治療薬の一つ・プロペシア（フェナステリド）は2005年に承認を得て以来多くの人に処方され続けていますが、長期間の服用によって薬剤耐性ができたという事実はないとされています。また、ザガーロ（デュタステリド）やミノキシジルにおいても、同様の報告はないというのが現状です。

ただし、毛母細胞の減少に伴い、薬の効果が得られにくくなるというケースはあります。そのような場合は、治療方法を変更するなどの対応が必要となります。また、「aga治療薬には薬剤耐性がつかない」という医学的な証明が存在するわけではないため、確実に薬剤耐性がつかないとも言い切れません。

治療薬の効果が弱まったように感じるときは、治療方法を見直してみることをおすすめします。

agaの治療効果はどれくらい続く？

一般的に、agaの治療効果は服用開始から数年程度でピークを迎えたあと、徐々に弱まっていくと言われています。ピークを迎える時期は、治療開始時点でのagaの進行度にも左右されます。

agaの進行度とピークの時期は以下の通りです。

agaの進行度	治療効果のピーク時期
ステージⅠ（初期）	5年以上
ステージⅡ（M型・O型の薄毛）	4年後
ステージⅢ（ステージⅡが進行した状態）	3年後
ステージⅣ（ステージⅢが進行した状態）	2～3年後

ピークを過ぎると、治療効果は横ばいになると考えられています。ただし、完全に効果がなくなるわけではなりません。そのため、少しでも薄毛の進行を抑えたいのであれば、ピークを過ぎた後も服用は継続した方が良いと言えます。

まとめ

ここまで、aga治療は効果がないと言われる理由や、治療を受ける際のポイント、効果を実感するための注意点などを詳しく解説してきました。

aga治療の効果は、治療を開始してすぐに得られるものではありません。思うような効果を得るためには、数か月～年単位での治療の継続が必要です。

また、いくら治療を続けても、治療方法そのものが症状に合っていないと、薄毛を改善することはできません。そのため、信頼できるクリニックに通ってしっかりと経過を診てもらいつつ、その時々に最適な治療方法を選ぶことが大切です。

agaが原因の薄毛は、放置していると徐々に進行してしまいます。早期に改善するためにも「agaかもしれない」と思ったら、早めに専門のクリニックを受診して、然るべき治療を受けることが大切です。